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長引くせきに要注意!
呼吸器の病気

監修・取材協力:日本内科学会総合内科専門医
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日本内科学会総合内科専門医 水谷 宏

Medical.T 編集部 M.Ito

冬のイメージが強い呼吸器の病気。夏にせきが続いても、風邪とよく似た症状だからと、たいした病気とは思わず放置しがち。せきが治まらない場合は風邪以外の病気も考えられます。

呼吸器の病気-基礎知識

本格的な夏が始まり、ほとんどの人が自宅や職場で毎日エアコンを利用していることでしょう。夏型過敏性肺炎は、このエアコンが原因となる場合がある、季節性のアレルギー疾患です。長引くせきは、近年急増している慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支ぜんそくの場合もあります。寝冷えや風邪と思わずに、医療機関で診断を仰ぎ、適切な治療で症状を和らげましょう。また、近年急増している呼吸器の病気として睡眠時無呼吸症候群(SAS)も挙げられます。

病状持続期間

呼吸器の病気-注意した方がよい人

□せきが治まらない人
□アレルギー体質の人
□喫煙者

呼吸器の病気-出やすい症状

夏型過敏性肺炎はせき・発熱が主な症状。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は慢性的なせき・たんのほか、次第に息切れや息苦しさを感じるようになります。気管支ぜんそくは長引くせきや、ヒューヒュー・ゼーゼーという音(喘鳴)が聞こえる呼気がみられます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠時の大きないびきや無呼吸に加え、睡眠中の酸素不足による日中の眠気や倦怠感、集中力低下などの症状が見られます。

呼吸器の病気-考えられる病気

夏型過敏性肺炎

症状・原因・治療と予防法など詳しく読む

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

症状・原因・治療と予防法など詳しく読む

気管支ぜんそく

症状・原因・治療と予防法など詳しく読む

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

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呼吸器の病気今すぐはじめる 予防と対策

病気により異なりますが、まずは室内環境と生活環境を整えましょう。

  • 室内環境を整える

    夏型過敏性肺炎や気管支ぜんそくなどの原因となるアレルゲンを取り除くよう、日頃からこまめな掃除や換気を行いましょう。特に夏はエアコンのフィルター清掃も忘れずに!

  • 生活環境を整える

    たばこやアルコールは控え、十分な睡眠や休息、バランスの良い食事を摂り、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

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